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  • 執筆者の写真CRZKNY

紅い喪服の女

更新日:2021年3月1日

黒沢清の『回路』って映画の中盤に出てくる、赤いテープが貼られた扉の向こうで出会う女の動きが世の中の映画のどの動きよりも怖いなって思ってて(正確には『回路』よりも前に撮られた『DOOR 3』に全く同じ演出のシーンがあるけど)、その動きが踊りだったらと思ったところから、暗黒舞踊にも繋がって、あの世とこの世の境にいる喪服を着た女が返り血を浴びながら喪服を紅く染めていくリベンジ物のストーリーを妄想したのが、このアルバムのきっかけ。

〜『回路』のその場面


『悪女』のようなバイオレンスな復讐譚と、大好きな禍話の一編『赤い女』みたいな世界観が合わさった狂ったサウンドトラックが出来たらいいなって。


そんなこんなで『紅い喪服の女』、南アフリカ発祥のハウスミュージック「GQOM」をモチーフに。TYO GQOMの快進撃やbamulet氏等による超絶ディグのおかげで今や完全にクラブシーンに定着したGQOM、その活動のおかげで私もかなりの量のGQOM喰らいまくりました。


とはいいつつ、自分がやるとなると結局、所謂GQOMのイメージと真逆に豪速球で放り投げた、換骨奪胎魔改造の暗黒舞踏仕様に。


ともかくこうして無事アルバムが完成したのはGQOMを広めてくれた皆さんのおかげなので、この場を借りて、最大級のBIG RESPECTを。そして素直にI'm Sorry...


今回も斎藤潤一郎氏の『DKMV』(第五頁)が特典で付きます。斎藤氏は来年には海外出版控えてるらしいので、圧倒的才能が生み出す作品が、いよいよ世界に衝撃与えるのかと想像するだけで、コラボ云々の関係性抜きに、一ファンとして超絶嬉しいなと。当然今回の第五頁も、無茶苦茶にヤバいです。


リリースは2月25日(木)の正午あたりを予定。

お楽しみに。





以下プレスリリース

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CRZKNYアルバムリリース第五弾は、GQOMをモチーフにした暗黒舞踏作品


自身のレーベルとして「DONTKILLMYVIBE」を立ち上げ、12ヶ月連続アルバムリリースを『死都調布』で知られる鬼才・斎藤潤一郎とのコラボとして開始しているCRZKNYのアルバム第五弾が2月25日にリリースされる。


今回のアルバムのテーマはGQOM。『紅い喪服の女』と名付けられた今作は、南アフリカ発祥のダンスミュージックであるGQOMをモチーフとしながらも、CRZKNYにより徹底的に奪胎換骨し作り上げられた、GQOMの持つ陽の裏側にある陰から現れる妄想の中の暗黒舞踏楽曲集。


CRZKNY曰く「この世とあの世の境で繰り広げられる、黒い喪服が紅く染まる復讐譚のためのサウンドトラック」とのこと。


今回も購入者特典として斎藤潤一郎による書き下ろし『DKMV』(第五頁)が封入される。喧騒を越えた夜のしじまに立ち現れる、瞳の奥の蠢き。

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2月25日配信アルバム第五弾


CRZKNY - 紅い喪服の女 [DKMV-006]

Track list

01. 滅 (130BPM)

02. 死 (132BPM)

03. 境 (90BPM)

04. 呪 (100BPM)

05. 殺 (118BPM)

06. 群 (110BPM)

07. 怨 (140BPM)

08. 壊 (140BPM)

09. 無 (90BPM)

10. 躙 (178BPM) -bonus track-

11. 槨 (128BPM) -bonus track-

アルバム購入特典として

斎藤潤一郎書き下ろし『DKMV』第五頁を封入。

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