亡霊のための軽音楽
思ってないところからうっかり届くってこともある。
ヘントナー大佐とは実は結構前から作品上でもリアルでもお世話になってる人なんだけれど、例えば原爆コンピでも他の作品でも、基本ジューク以降の作品に触れることが多かったから、DKMV始めた時もDMでおめでとうございますーって感じで挨拶いただいて、そういえば最近こんなのも作ってるんです的に本作『亡霊のための軽音楽』が送られてきた時も、ジュークの作品集かな?って感じで聴いちゃって。
ヘントナーさんは見た感じも喋り方も一見優しい感じなんだけど、基本話す内容が超絶(天然で)THUGな人だから、作品やDJ聴いてるとヒリッとする怖さみたいなものがちゃんとあって、それは空間使いだったり音の選び方だったりするんだけど、今回の作品は今まで聴いてきた中でもダントツでヤバかった。
まさかこんなサウンドが届くと思ってなかったから、不意打ちで喰らっちゃいましたね。
数週間聴きかえしてるうちに、曲も追加で送られてきて、より世界観が見えてきて、すごく聴いてて怖いんだけど、謎にリラックスできる不思議な感覚になってきて、いっとき寝る際のBGMにしたりしてたけど、そのくらい脱力させてくれるサウンドとか中々ないから多分脳が気持ちいいって感じるポイント攻める系なんだなって。
とはいうものの、ヘントナーさんにリリースの打診をしたのは実は今年に入ってからで、まだどこかでリリースが決まってないようだったらDKMVで出させてくれないか訊いてみたところ、リリースしましょうって話になって今に至るという感じで。
当たり前なんだけど、知り合いだからっていうのと、リリースするのは別物だと思ってるから、ウチのレーベルはお付き合いでリリースとか絶対にしないので、単純に音が俺的に刺さるヤバさだっただけって話で。
ヘントナーさん曰く、コロナで家から出れないから、ノイズというよりは軽音楽のつもりで作ったので、部屋でのんびりラジオのザッピングしてたら怖い感じになってるなって状況を聴き流してもらえれば、とのこと。確かに、めちゃくちゃリラックスできます。。。
そういえば全然関係ないけど、ヘントナーさんと知り合ってすぐくらいにDVDが俺の家に届いたことがあったけど、中身が『水戸黄門の交通安全教則ビデオ』とかヤバい録画ばかりで腰抜かしたのを思い出しました。今回のアルバムもそれ級に予想しない角度で刺されたなという感じです。
ということで、先月のYu Takimoto氏のリリースと同様に、大本命でオススメです!!
以下プレス
CRZKNY主宰レーベルDKMVよりヘントナー大佐による『亡霊のための軽音楽』リリース
CRZKNY擁するレーベルDONTKILLMYVIBEより、New Masterpieceを中心に様々なリリースを行い近年はJuke/Footworkクルーv.o.c okinawaに所属し活動するヘントナー大佐による具体音楽集『亡霊のための軽音楽』が9月9日にリリースされる。
『亡霊のための軽音楽』と名付けられたこのアルバムは、ふと異界を覗き込んだ恐怖の先に存在する、「セロトニンノイズ」とでも呼ぶべきある種のリラクゼーションを感じる楽曲が収録されており、映像的なサウンドを得意とするヘントナーの世界観そのままに、音の流れや空間を変容させた、まさに「亡霊のための軽音楽」と呼べる内容となっている。
ヘントナーの生み出す”此処と其処の隙間”で鳴る音を是非体験していただきたい。
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9月9日配信
ヘントナー大佐 - 亡霊のための軽音楽 [DKMV-014]
Tracklist
01. きづき
02. てがた
03. となり
04. かがみ
05. よふけ
06. すきま
07. ひみつ
08. へんげ
09. めせん
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ヘントナー大佐:プロフィール
沖縄県出身・在住。90年代末からDJとして活動を始める。
2012年頃、半年ほど失業しており暇があったのを機に曲を作り始める。
New Masterpieceを中心に複数のレーベルから音源リリース、その他
Remix企画やコンピレーションへ参加。
現在はJuke/Footworkクルー「v.o.c okinawa」へ所属しての
DJ、曲制作を中心に行っている。
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